何か踏んでしまうということ ― 2007/09/03 22:28
先日夜中に、大学2年になる愚息が、夜食を食べようと台所に立ち入ったところ、何か黒いモノをグニュっと踏んだそうだ。野菜の切れ端かと思って、床を見るとゴキブリだったとか。
彼は大のゴキブリ嫌いで、発見すると睡眠中でも強引に父親を起こして、早く捕獲するようにと命令する。それほど意気地のない愚息なので、グニュっと踏んだ時は、さぞかし慌てたことだろう。ざまあみろ、という思いが多少湧いてきた、父親なのに・・・。
そういえば、最近は、犬の糞も飼い主がスコップで拾い上げて土に埋めるか、持参のスーパーの袋に入れて持って帰るかするので、滅多に踏むことはないが、昔は、よくやったものだ。あれは、踏んだ者でないとわからない特殊な感情が沸き起こる。
やはりグニュっと来て、少しすべる。あっと思った瞬間、このまま死ねたらいいのに、と天を見上げて絶望的な気持ちになる。すぐさま傍の雑草に一生懸命靴底をすりつけて、なんとか家に帰るまでに拭いてしまいたいと渾身の力を振り絞って、前後左右に足を動かす。
しかし完全には無理なので、まるで人生の挫折を味わったかのような気分で、家に帰って、外でゴシゴシ洗うのだ。そういえば、家内は、梅雨時、家の中で、ナメクジを踏んだことがあった。どんなリアクションだったかは、本人の名誉もあるので、書くことはひかえる。
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